骨血管腫を合併した多発性肝巨大血管腫の1例

症例は64歳男性.肝腫瘍と肋骨,腰椎に骨腫瘍を認めた.肝腫瘍は多発性かつ巨大であり石灰化をともなっていた.画像診断上血管腫に特徴的な所見に乏しく転移性肝癌も否定できなかったが,開腹生検により血管腫の確定診断を得た.肋骨,腰椎の腫瘍は画像上血管腫と診断した.肝,骨二臓器にわたり発生した血管腫である.またfibrinogenの低下とFDPの上昇を認め,Kasabach-Merrit症候群発症の可能性があると思われた....

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Veröffentlicht in:日本消化器病学会雑誌 2001/12/05, Vol.98(12), pp.1362-1367
Hauptverfasser: 桐山, 和雄, 籔, 道弘, 谷口, 雅厚, 加藤, 哲也, 曲直部, 仙子, 松嶋, 伸好, 姫野, 誠一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は64歳男性.肝腫瘍と肋骨,腰椎に骨腫瘍を認めた.肝腫瘍は多発性かつ巨大であり石灰化をともなっていた.画像診断上血管腫に特徴的な所見に乏しく転移性肝癌も否定できなかったが,開腹生検により血管腫の確定診断を得た.肋骨,腰椎の腫瘍は画像上血管腫と診断した.肝,骨二臓器にわたり発生した血管腫である.またfibrinogenの低下とFDPの上昇を認め,Kasabach-Merrit症候群発症の可能性があると思われた.
ISSN:0446-6586
1349-7693
DOI:10.11405/nisshoshi1964.98.1362