原著子宮体癌に対する傍大動脈リンパ節郭清術を含む腹腔鏡下及び開腹手術の後方視的解析

【緒言】子宮体癌手術において傍大動脈リンパ節郭清術は, 進行期決定並びに再発リスク評価に必要な術式と考えられている. 子宮体がん治療ガイドライン2018年度版のCQ12では, 「腹腔鏡下手術の適応は?」に対して, (1) 子宮内膜異型増殖症や推定I期子宮体癌のうち再発低リスク群に対して奨める (グレードB), (2) 推定I・II期症例のうち再発中・高リスク群が疑われる場合にも考慮する (グレードC1), (3) 進行例に対しては奨めない (グレードC2), と記載されており, 再発リスクの低い早期子宮体癌に対する腹腔鏡下手術は, 本邦でも標準手術となりつつある. 一方, 再発中・高リスク群の...

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Veröffentlicht in:日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2019, Vol.35(1), pp.68-74
Hauptverfasser: 瀧内, 剛, 小林, 栄仁, 角田, 守, 清水, 亜麻, 松本, 有里, 小玉, 美智子, 橋本, 香映, 馬淵, 誠士, 澤田, 健二郎, 木村, 正
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【緒言】子宮体癌手術において傍大動脈リンパ節郭清術は, 進行期決定並びに再発リスク評価に必要な術式と考えられている. 子宮体がん治療ガイドライン2018年度版のCQ12では, 「腹腔鏡下手術の適応は?」に対して, (1) 子宮内膜異型増殖症や推定I期子宮体癌のうち再発低リスク群に対して奨める (グレードB), (2) 推定I・II期症例のうち再発中・高リスク群が疑われる場合にも考慮する (グレードC1), (3) 進行例に対しては奨めない (グレードC2), と記載されており, 再発リスクの低い早期子宮体癌に対する腹腔鏡下手術は, 本邦でも標準手術となりつつある. 一方, 再発中・高リスク群の早期子宮体癌に対する腹腔鏡下手術については, まだ本邦での報告も少ない. 2017年7月, 子宮体癌に対する「腹腔鏡下傍大動脈リンパ節郭清術」が先進医療Aとして承認された. 本先進医療の実施要項では, 婦人科腫瘍専門医であることをはじめとする施設基準が設けられているが, 今後, 本邦でも普及していくことが予測される.
ISSN:1884-9938
1884-5746
DOI:10.5180/jsgoe.35.1_68