同一術者による初期子宮体癌に対する腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術の治療経験―合併症およびLearning Curve の検討
【緒言】腹腔鏡下手術はその技術的な格段の進歩, 低侵襲, 術後の回復の早さゆえに, 婦人科腫瘍の領域においても着実に適応が拡大してきている. 特に初期子宮体癌の腹腔鏡下手術成績は(1)再発率において, 開腹術と比べ非劣性であり, (2)手術時間は延長するものの術中出血量が減少し, 入院期間も短縮され, 術後4-6週間の早期のQOLが良好であることが, 多くの臨床試験で証明されている. 子宮体がん治療ガイドラインではCQ14「腹腔鏡下手術は標準手術の一つとなり得るか?」に対して, 「早期子宮体癌(I期)に対しては, 症例により腹腔鏡下手術の日常診療での実践も考慮される(グレードB)」と記載されて...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2018, Vol.34(1), pp.102-107 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【緒言】腹腔鏡下手術はその技術的な格段の進歩, 低侵襲, 術後の回復の早さゆえに, 婦人科腫瘍の領域においても着実に適応が拡大してきている. 特に初期子宮体癌の腹腔鏡下手術成績は(1)再発率において, 開腹術と比べ非劣性であり, (2)手術時間は延長するものの術中出血量が減少し, 入院期間も短縮され, 術後4-6週間の早期のQOLが良好であることが, 多くの臨床試験で証明されている. 子宮体がん治療ガイドラインではCQ14「腹腔鏡下手術は標準手術の一つとなり得るか?」に対して, 「早期子宮体癌(I期)に対しては, 症例により腹腔鏡下手術の日常診療での実践も考慮される(グレードB)」と記載されている. 2014年4月にK879-2腹腔鏡下子宮悪性腫瘍手術(子宮体癌に限る)が保険収載されて以降, 初期子宮体癌に対する腹腔鏡下手術は急速に普及し, 著者の所属する大阪大学医学部附属病院では, 現在, 子宮体癌手術の約6割が腹腔鏡下手術になった. |
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ISSN: | 1884-9938 1884-5746 |
DOI: | 10.5180/jsgoe.34.1_102 |