O-1332 単孔式腹腔鏡手術におけるクロス法とパラレル法の比較検討
近年婦人科腹腔鏡手術において, 臍から硬性鏡, 操作用鉗子のすべてを挿入して手術を行う単孔式手術が広がりつつある. すべての手術操作を臍の中での一つの切開創で終わらせるために, 手術による傷が全く残らないために美容的には優れた術式ではあるが, 術者にとっては様々な課題を抱えているのが現状である. 我々は2009年7月よりこの術式を婦人科手術に導入し始め, これまでに200例を超える単孔式手術を施行してきた. 現在では一部の術式をのぞき, 腹腔鏡手術はすべて原則的には単孔式で行っている. 導入当初は様々な単古式手術を行っていたが, 現在ではほぼ一定の術式に安定してきている. 単孔式手術は鉗子操作...
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Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2010, Vol.26 (1), p.146-146 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年婦人科腹腔鏡手術において, 臍から硬性鏡, 操作用鉗子のすべてを挿入して手術を行う単孔式手術が広がりつつある. すべての手術操作を臍の中での一つの切開創で終わらせるために, 手術による傷が全く残らないために美容的には優れた術式ではあるが, 術者にとっては様々な課題を抱えているのが現状である. 我々は2009年7月よりこの術式を婦人科手術に導入し始め, これまでに200例を超える単孔式手術を施行してきた. 現在では一部の術式をのぞき, 腹腔鏡手術はすべて原則的には単孔式で行っている. 導入当初は様々な単古式手術を行っていたが, 現在ではほぼ一定の術式に安定してきている. 単孔式手術は鉗子操作の方法により, クロス法とパラレル法に大別される. 導入当初はクロス法で行っていたが, 現在はほとんどがパラレル法で行っている. クロス法は鉗子操作の自由度が得られる反面, 牽引力やコスト的に問題がある. またパラレル法は既存の器具で手術が行える反面, 鉗子操作に左右方向の制限が生じてしまう. どちらの方法であり鉗子操作には若干の熟練が必要であるものの, それぞれの方法を症例に応じて選択しているのが現状である. 今回我々は, これまでに行ったLAVH 60例の単孔式手術におけるクロス法とパラレル法のそれぞれの利点, 欠点を比較検討したので報告する. |
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ISSN: | 1884-9938 |