O-1054 リナ・イージーバッグを用いた皮様嚢腫の体内法核出術
皮様嚢腫の体内法による腹腔鏡下核出術においては, 粘度の高い皮脂・毛髪などの嚢腫内容物が漏出し腹腔内を汚染することが問題となる. これは腹腔内の癒着の原因になるほか, まれではあるがchemical peritonitisも起こしうる. このような嚢腫核出後は丁寧な毛髪などの異物の除去と腹腔内の徹底した洗浄が必要であるが, 症例によりこの操作がかなりの労力になることと, 徹底した洗浄後でもperitonitisの報告がみられる. 我々は嚢腫核出術前にリナ・イージーバッグ(125mmタイプ)をダグラス窩に広げ, この袋の中で核出術をおこなうことにより, 内容液の漏出・腹腔内の汚染を最小限に抑える...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 2007, Vol.22 (2), p.333-333 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 皮様嚢腫の体内法による腹腔鏡下核出術においては, 粘度の高い皮脂・毛髪などの嚢腫内容物が漏出し腹腔内を汚染することが問題となる. これは腹腔内の癒着の原因になるほか, まれではあるがchemical peritonitisも起こしうる. このような嚢腫核出後は丁寧な毛髪などの異物の除去と腹腔内の徹底した洗浄が必要であるが, 症例によりこの操作がかなりの労力になることと, 徹底した洗浄後でもperitonitisの報告がみられる. 我々は嚢腫核出術前にリナ・イージーバッグ(125mmタイプ)をダグラス窩に広げ, この袋の中で核出術をおこなうことにより, 内容液の漏出・腹腔内の汚染を最小限に抑える方法を考案した. この方法は手技も比較的容易で追加のポートも不要である. また, 手術操作に対するダグラス窩腹膜の保護効果もあり, エンドパウチを用いる回収方法に比べ費用も安いため, 皮様嚢腫以外の嚢腫核出術にたいしてもメリットがあると考えられる. |
---|---|
ISSN: | 1884-9938 |