当科における腹腔鏡下手術の推移
当科では1986年から腹腔鏡を導入している. 2000年12月までに959例に施行した. 初期は腹腔鏡下の観察が主であったが, 画像システムの進歩, 熱源システムの平易化と安全性の向上, トラカール・鉗子などの進歩によりその手術が容易になり, 最近では良性疾患症例を中心に多くの手術を行っている. 最近6年間の年別症例数は1995年48例, 1996年58例, 1997年57例, 1998年67例, 1999年109例, 2000年163例であった. 対象疾患は良性卵巣腫瘍165例, 不妊症170例, 子宮外妊娠95例, 子宮筋腫21例で, 術式は嚢腫核出術160例, 子宮内膜症病巣除去術140...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 当科では1986年から腹腔鏡を導入している. 2000年12月までに959例に施行した. 初期は腹腔鏡下の観察が主であったが, 画像システムの進歩, 熱源システムの平易化と安全性の向上, トラカール・鉗子などの進歩によりその手術が容易になり, 最近では良性疾患症例を中心に多くの手術を行っている. 最近6年間の年別症例数は1995年48例, 1996年58例, 1997年57例, 1998年67例, 1999年109例, 2000年163例であった. 対象疾患は良性卵巣腫瘍165例, 不妊症170例, 子宮外妊娠95例, 子宮筋腫21例で, 術式は嚢腫核出術160例, 子宮内膜症病巣除去術140例, 子宮外妊娠手術95例, 子宮卵巣癒着剥離術95例, 子宮鏡併用例25例, 卵管鏡施行例12例, LAVH3例となっている. また, 同期間における緊急手術症例は110例で, 子宮外妊娠95例, 卵巣出血12例, 卵巣腫瘍茎捻転2例, 卵巣嚢腫破裂1例であった. 腹腔鏡下手術は侵襲が少ないため早期離床, 早期退院が可能であり, 美容面においても患者のQOLの向上が可能であり, 開腹で行われてきた術式の多くが腹腔鏡下に行われている. 当科における腹腔鏡施行の推移と現状について検討した. |
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ISSN: | 1884-9938 |