非小細胞肺癌に対する抗癌剤治療の支払い意思額に関する意識調査

要旨: 非小細胞肺癌治療においてニボルマブ(nivolumab)は有用だが, きわめて高額な薬剤(約1,500万円/年)である. 健常被検者100人を対象にアンケートを行った. 回答者年齢は中央値で40代, 男性45%, 女性55%であった. 職種は呼吸器内科医師, 他科医師, 看護師, その他の医療従事者, 非医療従事者が各20人であった. 抗癌剤治療中肺癌患者の質調整生存年算出の効用値は0.8程度と判断された. また, 質調整生存年1年間あたり625万円の公的財源の使用が妥当と判断された. 本議題に関する社会的議論の活性化を望む....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2018-07, Vol.7 (4), p.204-211
Hauptverfasser: 堀田信之a, 江口尚b, 金子猛a
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:要旨: 非小細胞肺癌治療においてニボルマブ(nivolumab)は有用だが, きわめて高額な薬剤(約1,500万円/年)である. 健常被検者100人を対象にアンケートを行った. 回答者年齢は中央値で40代, 男性45%, 女性55%であった. 職種は呼吸器内科医師, 他科医師, 看護師, その他の医療従事者, 非医療従事者が各20人であった. 抗癌剤治療中肺癌患者の質調整生存年算出の効用値は0.8程度と判断された. また, 質調整生存年1年間あたり625万円の公的財源の使用が妥当と判断された. 本議題に関する社会的議論の活性化を望む.
ISSN:2186-5876