体外式膜型人工肺にて救命しえた難治性気胸合併重症肺炎の1例
「要旨」:症例は63歳, 男性. 肺炎の診断で入院となり, 入院後呼吸不全が進行したため人工呼吸管理を開始した. その後右気胸を併発し胸腔ドレナージを施行したが改善せず, 呼吸状態が悪化したため体外式膜型人工肺(ECMO)を開始した. ECMO開始後, 呼吸状態は安定し肺炎も抗菌薬投与により改善したが気胸に関しては胸膜癒着術を行うも改善せず, ECMO装着下に外科手術を施行した. 術後経過は良好で術後ECMOを離脱し, 人工呼吸器も離脱した. 今回ECMOにより救命しえた難治性気胸合併重症肺炎の1例を経験したのでここに報告する. 「緒言」 急性呼吸窮迫症候群(acute respiratory...
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Veröffentlicht in: | 日本呼吸器学会誌 2015-11, Vol.4 (6), p.483-487 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」:症例は63歳, 男性. 肺炎の診断で入院となり, 入院後呼吸不全が進行したため人工呼吸管理を開始した. その後右気胸を併発し胸腔ドレナージを施行したが改善せず, 呼吸状態が悪化したため体外式膜型人工肺(ECMO)を開始した. ECMO開始後, 呼吸状態は安定し肺炎も抗菌薬投与により改善したが気胸に関しては胸膜癒着術を行うも改善せず, ECMO装着下に外科手術を施行した. 術後経過は良好で術後ECMOを離脱し, 人工呼吸器も離脱した. 今回ECMOにより救命しえた難治性気胸合併重症肺炎の1例を経験したのでここに報告する. 「緒言」 急性呼吸窮迫症候群(acute respiratory distress syndrome:ARDS)をはじめとした急性呼吸不全患者において体外式膜型人工肺(extracorporeal membrane oxygenation:ECMO)を導入することは治療の選択肢の一つとしてあげられるが, その適応については慎重に判断する必要がある. |
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ISSN: | 2186-5876 |