気管支喘息患者におけるIL-18の関与

「はじめに」 2008年7月より2010年9月までの約2年間, カナダのOntarioにあるMcMaster Universityに, Postdoctoral Research Fellowとして留学した. 主に, Paul M.O'Byrne教授の研究室で喘息患者を対象に臨床研究を行ったので報告する. 「研究の概要」 気管支喘息は, 気道の慢性炎症, リモデリングに関連した気道可逆性, 気道過敏性が特徴である. 特に気道炎症は, IL-4, IL-5, IL-13を中心としたサイトカインを放出するT-helper 2(Th2)細胞中心に起こると考えられている. IL-13に関して...

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Veröffentlicht in:日本呼吸器学会誌 2014-09, Vol.3 (5), p.732-736
1. Verfasser: 今岡治樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 2008年7月より2010年9月までの約2年間, カナダのOntarioにあるMcMaster Universityに, Postdoctoral Research Fellowとして留学した. 主に, Paul M.O'Byrne教授の研究室で喘息患者を対象に臨床研究を行ったので報告する. 「研究の概要」 気管支喘息は, 気道の慢性炎症, リモデリングに関連した気道可逆性, 気道過敏性が特徴である. 特に気道炎症は, IL-4, IL-5, IL-13を中心としたサイトカインを放出するT-helper 2(Th2)細胞中心に起こると考えられている. IL-13に関しては, 気道過敏性に対する関与が強いとされている. IL-18は, Okamuraらによりクローニングされた炎症性サイトカインであり, Th1だけでなく, Th2を強力に誘導することが知られている. また, IL-18は, さまざまな呼吸器疾患との関与が報告されている.
ISSN:2186-5876