小児における超音波ガイド下中心静脈穿刺

本稿では，中心静脈カテーテル（CVC）の用途，CVC留置関連合併症とリスク，CVCの太さの目安，複数のアプローチにおけるリアルタイム超音波ガイド下中心静脈穿刺テクニック，理想的なCVC留置長の実現のための方法，peripherally inserted central catheter（PICC）挿入について幅広く紹介する．超音波の特性を理解し，リアルタイム超音波ガイド下中心静脈穿刺をより正確に安全に行えるようになること，普段慣れ親しんでいるアプローチ以外のアプローチも習得しておくことは，プレスキャンで目標血管の状態を把握し，必要があれば他のアプローチへ切り替えられる身軽さを可能にし，それぞれの症例に合ったより良い管理をするうえで，麻酔科医のみならず患者にとっても非常に重要である．