左内頚静脈からの送血カニューレ留置によるVV ECMOで管理した1例

左内頚静脈は右内頚静脈に比べ穿刺時および留置中の重篤な合併症のリスクが高く,通常は左内頚静脈アプローチでveno venous extracorporeal membrane oxygenation(VV ECMO)を行うことはない.右内頚静脈が血栓閉塞していた重症肺炎の64歳男性において,左内頚静脈アプローチで送血カニューレを留置しVV ECMOを行った症例を経験した.左内頚静脈アプローチを行う場合は,カニューレ挿入時に詳細な血管の走行や径の評価と,透視を用いた慎重な操作を行い,ECMO管理中の機械的合併症を回避するカニューレ先端位置の決定を行う必要がある....

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2021/01/15, Vol.41(1), pp.26-31
Hauptverfasser: 村山, 誠弥, 中村, 智之, 原, 嘉孝, 川治, 崇泰, 幸村, 英文, 西田, 修
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:左内頚静脈は右内頚静脈に比べ穿刺時および留置中の重篤な合併症のリスクが高く,通常は左内頚静脈アプローチでveno venous extracorporeal membrane oxygenation(VV ECMO)を行うことはない.右内頚静脈が血栓閉塞していた重症肺炎の64歳男性において,左内頚静脈アプローチで送血カニューレを留置しVV ECMOを行った症例を経験した.左内頚静脈アプローチを行う場合は,カニューレ挿入時に詳細な血管の走行や径の評価と,透視を用いた慎重な操作を行い,ECMO管理中の機械的合併症を回避するカニューレ先端位置の決定を行う必要がある.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.41.26