心エコー図法の進歩と麻酔科医としての経胸壁心エコーの使い方

周術期管理において経食道心エコー法(transesophageal echocardiography:TEE)が頻用されるようになってきたが,心エコー法の基本は経胸壁心エコー法(transthoracic echocardiography:TTE)である.TTEは術前評価からベッドサイドでの診断まで,さまざまな状況で用いられる手技であるが,その最大の特徴は非侵襲的手技であり,ベッドサイドで繰り返し施行することができることである.TTEでは,傍胸骨アプローチ(長軸像,短軸像),心尖部アプローチ(四腔像,五腔像,二腔像,長軸像)などで心腔を描出し,断層心エコー法,ドプラー心エコー法で診断と評価を行...

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Veröffentlicht in:日本臨床麻酔学会誌 2011, Vol.31(5), pp.745-754
Hauptverfasser: 赤松, 繁, 橋本, 慎介, 飯田, 美紀, 小島, 明子, 田中, 亜季, 福岡, 尚和
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:周術期管理において経食道心エコー法(transesophageal echocardiography:TEE)が頻用されるようになってきたが,心エコー法の基本は経胸壁心エコー法(transthoracic echocardiography:TTE)である.TTEは術前評価からベッドサイドでの診断まで,さまざまな状況で用いられる手技であるが,その最大の特徴は非侵襲的手技であり,ベッドサイドで繰り返し施行することができることである.TTEでは,傍胸骨アプローチ(長軸像,短軸像),心尖部アプローチ(四腔像,五腔像,二腔像,長軸像)などで心腔を描出し,断層心エコー法,ドプラー心エコー法で診断と評価を行う.周術期管理においては,TTEとTEEのコンビネーションで用いることによって,心エコー法の有用性がより高まると考えられる.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.31.745