ニューロメーターを用いた外傷性三叉神経ニューロパシーの病態評価について
顎顔面部の末梢組織, 神経の損傷に継発する三叉神経ニューロパシーに対しては確立された治療法がないため治療に苦慮する. 三叉神経ニューロパシーについてはその機序解明と治療法の確立が急務と考えられ, そのためには簡便でかつ再現性に富む機能評価法が不可欠である. チェアサイドで行われる定量的感覚検査としてはvon Frey filamentを用いたものや2点弁別域測定などがあるがいずれも再現性に乏しく客観的な要素に欠ける. また, 患者の意識によらない検査として体性感覚誘発電位(SEP)の記録があるが, 煩雑で頻回の検査には簡便さに欠ける7). それに対してNeurometer(TM)は正弦波の周波...
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Veröffentlicht in: | PAIN RESEARCH 2001/07/31, Vol.16(2), pp.57-62 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 顎顔面部の末梢組織, 神経の損傷に継発する三叉神経ニューロパシーに対しては確立された治療法がないため治療に苦慮する. 三叉神経ニューロパシーについてはその機序解明と治療法の確立が急務と考えられ, そのためには簡便でかつ再現性に富む機能評価法が不可欠である. チェアサイドで行われる定量的感覚検査としてはvon Frey filamentを用いたものや2点弁別域測定などがあるがいずれも再現性に乏しく客観的な要素に欠ける. また, 患者の意識によらない検査として体性感覚誘発電位(SEP)の記録があるが, 煩雑で頻回の検査には簡便さに欠ける7). それに対してNeurometer(TM)は正弦波の周波数によってAβ, Aδ, Cの3種類の感覚神経線維の閾値(Current Perception threshold:CPT)を選択的に無侵襲に測定できることで近年注目され, 広く応用されている6, 12, 15). 今回我々は, 三叉神経ニューロパシーに対して定期的に定量的感覚検査を施行し, それぞれの線維固有の計測値の経時的変化と臨床症状による神経の変調を観察し検討した. |
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ISSN: | 0915-8588 2187-4697 |
DOI: | 10.11154/pain.16.57 |