雪上一枝蒿片の鎮痛作用

雪上一枝蒿片は中国云南省特産のAconitum属雪上一枝蒿を製剤化した錠剤で現地ではすでに明, 清時代から民間薬として鎮痛に用いられている. そこで今回, 我々はその鎮痛効果を明らかにするためにラットとマウスを用いて鎮痛試験を行い, さらにその作用機序の一端を探るためにα_2 -ブロッカーおよび5HT-ブロッカーを雪上一枝蒿片と併用し鎮痛試験を行ったところ興味ある結果が得られたので報告する. 実験方法 ・酢酸ライジング法…ICR系雄性マウス5週齢を用い, 各々雪上一枝蒿片5mg/kgモルヒネ4mg/kgおよび蒸留水を経口投与した. その30分後に0.7%酢酸を腹腔内投与し, 10分後から10分...

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Veröffentlicht in:PAIN RESEARCH 1993, Vol.8 (3), p.184-184
Hauptverfasser: 池田孔己, 滝昌則, 浅見明俊, 大宮雄司, 尾山力, 周俊, 陳泗英
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:雪上一枝蒿片は中国云南省特産のAconitum属雪上一枝蒿を製剤化した錠剤で現地ではすでに明, 清時代から民間薬として鎮痛に用いられている. そこで今回, 我々はその鎮痛効果を明らかにするためにラットとマウスを用いて鎮痛試験を行い, さらにその作用機序の一端を探るためにα_2 -ブロッカーおよび5HT-ブロッカーを雪上一枝蒿片と併用し鎮痛試験を行ったところ興味ある結果が得られたので報告する. 実験方法 ・酢酸ライジング法…ICR系雄性マウス5週齢を用い, 各々雪上一枝蒿片5mg/kgモルヒネ4mg/kgおよび蒸留水を経口投与した. その30分後に0.7%酢酸を腹腔内投与し, 10分後から10分間ライジング数(回)を計測した. ・後肢加圧法(Normal動物)…SD系雄性ラット5週齢を用い, Analgagesy meterを使用して測定した. 薬物投与前30分間隔で3回右後肢の疼痛閾値を測定後, 各々雪上一枝蒿片5mg/kg, 10mg/kg, モルヒネ4mg/kgおよび蒸留水を経口投与し, 30, 60, 120, 180, 240分後で測定した. 結果は薬物投与前の疼痛閾値に対する薬物投与後の疼痛閾値の比(Pain threshold ratio, %)で表した. ・後肢加圧法(イースト起炎動物)…薬物投与前に20%イースト/生理食塩水を0.1ml/ラットの用量で右後肢足蹠皮下に注入し, その2時間後に疼痛閾値を測定した. その他の操作はNormal動物と同様に行った. ・後肢加圧法(ブロッカー併用)…雪上一枝蒿片10mg/kgおよび蒸留水経口投与後15分後に各々α_2 -ブロッカー(Idazoxan2.5mg/kg), 5HTブロッカー(Methysergide5mg/kg)および生理食塩水を腹腔内投与した. 実験結果 ・酢酸ライジンク法…雪上一枝蒿片5mg/kg投与群(N=5)は蒸留水投与群(N=5)に比してライジング数を約67%抑制(p
ISSN:0915-8588