中高齢者のSquattingにおける身体重心動揺の加齢的変化

中高齢者の加齢による身体動揺を, 身体重心動揺解析システムでその機能低下を検討した. 「対象と方法」健常中高年女性38名(平均48.7歳)を対象とした. 重心動揺解析を開眼片脚起立と, 合計10回連続のSquattingにて測定した. 身体重心点の速度・加速度と身体肢位を3次元ビデオ式動作解析システム(VM-WIN,MPジャパン), 三次元加速度変換器(AS-TG, 共和電業)の膀部装着により3次元の身体動揺性の検討をした. 足底部の圧力点の分布を圧力分布測定システム(BIG-MAT, ニッタ)で, その移動を重心動揺解析システム(G 5500, ANIMA)で, 試作上肢下肢筋力測定器(TU...

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Hauptverfasser: 住居広士, 土肥信之, 大塚彰, 鶴見隆正, 井上貴雄, 山名圭哉
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:中高齢者の加齢による身体動揺を, 身体重心動揺解析システムでその機能低下を検討した. 「対象と方法」健常中高年女性38名(平均48.7歳)を対象とした. 重心動揺解析を開眼片脚起立と, 合計10回連続のSquattingにて測定した. 身体重心点の速度・加速度と身体肢位を3次元ビデオ式動作解析システム(VM-WIN,MPジャパン), 三次元加速度変換器(AS-TG, 共和電業)の膀部装着により3次元の身体動揺性の検討をした. 足底部の圧力点の分布を圧力分布測定システム(BIG-MAT, ニッタ)で, その移動を重心動揺解析システム(G 5500, ANIMA)で, 試作上肢下肢筋力測定器(TU-BR,TEAC)と試作下肢外転筋力計(Aikoh Eng. )で, 等尺性最大外転筋力を測定した. 「結果」加齢とともに足底圧力点移動は, 動揺面積(R^2 :0.114), 速度(R^2 =0.067)は増加していた. 個人差も拡大傾向にあり, 下肢外転筋力は低下し, 足底圧の移動点の動揺が増大していた. 3次元ビデオ式動作解析システムでは, 中高齢女性のSquattingにおける身体重心点の最大速度は, sit downが膝関節約95°, stand upが膝106°であった. X軸横方向(前額面)はsit downが膝107°, stand upが膝64°であり, Y軸前後方向(矢状面)ではsit downが103°, stand upが68°であった. 中高齢者は, 膝屈曲角度がやや浅めで重心動揺をきたし, 深い蹲踞が困難となっていた. 特に重心加速度は, 各動作の開始時に, 矢状面が前額面より重心動揺が大きかった. 足底部の圧力分布は, しゃがみ込む際に前足部に, 立ち上がりの際に後足部に高い圧力がかかる傾向が示唆された. 膳部の3次元の加速度は, X軸(前額面)の動揺は少ないが, Y軸(矢状面)の動揺は顕著であった.
ISSN:0034-351X