救命センターとリハ科との関連(第2報)
【目的および方法】前回, 第26回リハ学会において救命センターより依頼された症例につき, その実態調査を行い発表した. 今回は, 頭部外傷患者について予後調査を行い, 復学・復職に関する問題点について検討したので報告する. 【対象】最近7年間の73(男61, 女12)例で, 平均年齢は30.5歳である. 経過観察期間は最低6カ月, 最高89カ月で, 平均45.3カ月である. 【結果】1)受傷原因は交通事故が50例と最も多かった. 2)初診時診断名は外傷性脳内血腫が最も多かった. 3)全症例を通じての意識障害の期間は平均27.7日, 受傷よりリハ開始までの日数は平均31.8日, リハ施行日数は平...
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Veröffentlicht in: | リハビリテーション医学 1990, Vol.27 (7), p.687-687 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的および方法】前回, 第26回リハ学会において救命センターより依頼された症例につき, その実態調査を行い発表した. 今回は, 頭部外傷患者について予後調査を行い, 復学・復職に関する問題点について検討したので報告する. 【対象】最近7年間の73(男61, 女12)例で, 平均年齢は30.5歳である. 経過観察期間は最低6カ月, 最高89カ月で, 平均45.3カ月である. 【結果】1)受傷原因は交通事故が50例と最も多かった. 2)初診時診断名は外傷性脳内血腫が最も多かった. 3)全症例を通じての意識障害の期間は平均27.7日, 受傷よりリハ開始までの日数は平均31.8日, リハ施行日数は平均47.1日であった. 4)アンケートおよび外来診察での調査では, 健忘症状など記銘・記憶障害が47例, 人格・性格変化などの精神障害が43例と高率に認められた. 5)社会復帰の割合は, 復学が7例, 復職が32例の合わせて39例, 53%であった. 6)復職群32例の内訳は, 前職復帰率は14例, 配置転換率は8例, 転職率は10例であった. 【まとめ】1)重傷頭部外傷患者73例に関する長期予後調査を行った. 2)53%の症例で社会復帰が可能であった. 3)復学・復職を困難にする阻害因子は, 意識障害の期間, 精神障害, 年齢, 雇用体制などであった. |
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ISSN: | 0034-351X |