23.老人の体力(その3)-所沢老人福祉センター通所老人の体力と経年変化

【目的】高齢者のリハを行う上, 在宅健康老人の体力の経年変化を知ることは重要となる. 我々は, 3年間にわたり所沢老人福祉センター通所老人の体力と生活状況を調査してきたので報告する. 【対象, 方法】1982年より84年の3年間で体力測定を受けた, 延べ391名のうち, 82年と84年の検査をうけた30名(再テスト群)を対象とした. 各種の体力測定, WAIS test2項目, および問診アンケートを実施した. 【結果, 考察】再テスト群の体力測定値は被験者全体の測定値と差がない. 再テスト群の体力測定値の経年的変化はわずかであったが, 握力は体力の変化をよく反映している可能性がある. 30名...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:リハビリテーション医学 1985-09, Vol.22 (5), p.282-282
Hauptverfasser: 鈴木英二, 中山彰博, 下村裕, 石神重信, 高橋浩美, 大野和男, 若林佳史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】高齢者のリハを行う上, 在宅健康老人の体力の経年変化を知ることは重要となる. 我々は, 3年間にわたり所沢老人福祉センター通所老人の体力と生活状況を調査してきたので報告する. 【対象, 方法】1982年より84年の3年間で体力測定を受けた, 延べ391名のうち, 82年と84年の検査をうけた30名(再テスト群)を対象とした. 各種の体力測定, WAIS test2項目, および問診アンケートを実施した. 【結果, 考察】再テスト群の体力測定値は被験者全体の測定値と差がない. 再テスト群の体力測定値の経年的変化はわずかであったが, 握力は体力の変化をよく反映している可能性がある. 30名中, 有病者数は63%にあたる19名であったが, 疾病の有無は外出の頻度に関係しない. また疾病の有無で, 体力に差はなかった. ボケの自覚, および実際のボケと体力測定値とのあいだには, 関係がごく少ししかなかった. 今回の検討で, 老人は自分の身体的状況について, 正確には捉えていないことがわかった. また, 老人福祉センターは, 一部の老人にとって日常生活の大部分を占めるようである. 今後, さらに症例数を増やし, 検討を加えていきたいい.
ISSN:0034-351X