P137 亜鉛, ビタミンE, ビタミンCの作用による血圧の変化

抗酸化物質によるさまざまな疾病の発症・進展予防効果が報告されているが, 高血圧・動脈硬化等に関してもその予防効果が期待される. すなわち, 食品から抗酸化作用を持つ栄養成分を摂取すると, 血管自体の抗酸化能が高められ, 細胞の損傷を軽減するため, 血管全体を正常な状態に保ち, 動脈硬化を防ぐとともに, 高血圧の発症リスクを回避することが可能であると考えられる. 亜鉛は多くの生理機能を有し, 抗酸化作用による効果の報告もみられている. また, ビタミンEは脂質酸化を防ぐ際にそれ自身がラジカルになり, これをビタミンCとシステインのような水溶性抗酸化物質により, リサイクリングされ元のビタミンEに...

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Veröffentlicht in:日本衛生学雑誌 2007, Vol.62 (2), p.461-461
Hauptverfasser: 橋本弘子, 中井優子, 安宅真由美, 天野絵美, 佐々木亜季, 石井浩子, 東原亜泉, 大賀郁恵, 栗原伸公
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:抗酸化物質によるさまざまな疾病の発症・進展予防効果が報告されているが, 高血圧・動脈硬化等に関してもその予防効果が期待される. すなわち, 食品から抗酸化作用を持つ栄養成分を摂取すると, 血管自体の抗酸化能が高められ, 細胞の損傷を軽減するため, 血管全体を正常な状態に保ち, 動脈硬化を防ぐとともに, 高血圧の発症リスクを回避することが可能であると考えられる. 亜鉛は多くの生理機能を有し, 抗酸化作用による効果の報告もみられている. また, ビタミンEは脂質酸化を防ぐ際にそれ自身がラジカルになり, これをビタミンCとシステインのような水溶性抗酸化物質により, リサイクリングされ元のビタミンEに戻り, 再び抗酸化作用を示すことから相乗的に抗酸化作用を発揮するものとして知られている. 本研究では, 正常血圧および高血圧ラットを用いて, これら抗酸化物質による血圧への影響を調べた.
ISSN:0021-5082