Partial liquid ventilation

Partial liquid ventilation(PLV)はガス結合能の高いperfluorocarbon(PFC)を気道内投与し, 陽圧ガス換気を行うものである. ARDSに対するPLVの効果は, PFCの用量や一回換気量に大きく左右されるが, ガス交換をこれらに依存すると, 肺コンプライアンスの低下や圧損傷の危険を招く. 最近行われたprotective ventilationを対照とした臨床治験においても生存率や人工呼吸非依存日数の改善を認めなかった. 煩雑さを考慮するとPLVはARDSの標準的治療にはならないといえるが, PLVに経気道的薬物投与を併用すれば, 肺をターゲットとした...

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Veröffentlicht in:蘇生 2002, Vol.21 (1), p.9-15
1. Verfasser: 中沢弘一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Partial liquid ventilation(PLV)はガス結合能の高いperfluorocarbon(PFC)を気道内投与し, 陽圧ガス換気を行うものである. ARDSに対するPLVの効果は, PFCの用量や一回換気量に大きく左右されるが, ガス交換をこれらに依存すると, 肺コンプライアンスの低下や圧損傷の危険を招く. 最近行われたprotective ventilationを対照とした臨床治験においても生存率や人工呼吸非依存日数の改善を認めなかった. 煩雑さを考慮するとPLVはARDSの標準的治療にはならないといえるが, PLVに経気道的薬物投与を併用すれば, 肺をターゲットとした薬物投与の手段として有望であるし, PFCをエアロゾール投与するといった新しい試みも検討の余地がある.
ISSN:0288-4348