心拍再開まで40分以上を要しながら完全社会復帰した, 院外心停止の2例

心停止 (心室細動) から心拍再開まで40分以上を要しながら, 完全社会復帰した院外心停止を2例経験した。 [症例1] 15歳男児が体育館で心停止となり, 目撃した担任教師により一次救命処置を開始された。救急隊到着時には心室細動を認め, 心臓マッサージを行いながら当センターへ搬送された。二次救命処置により, 心停止から約45分後に洞調律に復帰した。 [症例2] 52歳男性が自宅で心停止となり, 訪問していた知人により一次救命処置を開始された。救急隊到着時心室細動を認め, 救急救命士による除細動施行, ドクターカー出動による現場での二次救命処置により, 心停止より約54分後に洞調律に復帰した。...

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Veröffentlicht in:蘇生 2001/07/20, Vol.20(2), pp.183-186
Hauptverfasser: 五十嵐, 季子, 鈴木, 裕子, 仲島, 浩, 境田, 康二, 箕輪, 良行, 金, 弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:心停止 (心室細動) から心拍再開まで40分以上を要しながら, 完全社会復帰した院外心停止を2例経験した。 [症例1] 15歳男児が体育館で心停止となり, 目撃した担任教師により一次救命処置を開始された。救急隊到着時には心室細動を認め, 心臓マッサージを行いながら当センターへ搬送された。二次救命処置により, 心停止から約45分後に洞調律に復帰した。 [症例2] 52歳男性が自宅で心停止となり, 訪問していた知人により一次救命処置を開始された。救急隊到着時心室細動を認め, 救急救命士による除細動施行, ドクターカー出動による現場での二次救命処置により, 心停止より約54分後に洞調律に復帰した。 完全社会復帰した2症例に共通する点は, 目撃者により早期から一次救命処置が行われた点である。一次救命処置の重要性と, その一般市民への啓蒙と普及の必要性を認識した。
ISSN:0288-4348
1884-748X
DOI:10.11414/jjreanimatology1983.20.183