一般歯科診療所の口内法X線撮影における患者線量
「緒言」歯科X線撮影における品質保証・品質管理(QA/QC)の一部として, もっとも利用頻度の高い口内法撮影1-3における患者入射線量の測定は欠かせない. 日本歯科放射線学会防護委員会は, ガラス線量計を用いて全国歯科大学・歯学部附属病院における入射表面線量の調査を行い, 成人患者の上顎大臼歯部撮影に対するガイダンスレベルとして自由空気中の空気カーマ5.5mGyに背面散乱係数1.269を乗じた7mGyを報告した4. 国際放射線防護委員会ICRPは放射線診断における患者防護の最適化に, 診断参考レベル(diagnostic reference level;DRL)の利用を勧告している5,6. 英...
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Veröffentlicht in: | 歯科放射線 2010, Vol.50(4), pp.51-57 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」歯科X線撮影における品質保証・品質管理(QA/QC)の一部として, もっとも利用頻度の高い口内法撮影1-3における患者入射線量の測定は欠かせない. 日本歯科放射線学会防護委員会は, ガラス線量計を用いて全国歯科大学・歯学部附属病院における入射表面線量の調査を行い, 成人患者の上顎大臼歯部撮影に対するガイダンスレベルとして自由空気中の空気カーマ5.5mGyに背面散乱係数1.269を乗じた7mGyを報告した4. 国際放射線防護委員会ICRPは放射線診断における患者防護の最適化に, 診断参考レベル(diagnostic reference level;DRL)の利用を勧告している5,6. 英国放射線防護庁(National Radiological Protection Board, NRPB)のNapierは口内法撮影におけるコーン先端での自由空気中の空気カーマを患者入射線量(patient entrance dose without backscatter, 以下PED)と呼び, 英国における参考線量すなわちICRPのDRLを確立するために大規模なPEDの測定をフイルム法で実施した7. |
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ISSN: | 0389-9705 2185-6311 |
DOI: | 10.11242/dentalradiology.50.51 |