β-carboline-3-carboxylic acid ethyl ester投与後のマウス脳内GABA含量に対する生薬の影響
ほ乳類の脳1), 海洋生物2)あるいはsmoked food3)から単離されたβ-カルボリン化合物のひとつであるβ-carboline-3-carboxylic acid ethyl ester(以下β-CCEと略す)はbenzodiazepine(以下BZPと略す)受容体に高い親和性を有し, 内因性のBZP受容体のリガンドであると考えられてきた. 4)β-CCEはBZP類の抗不安作用, 抗痙攣作用, 筋弛緩作用及び中枢抑制作用に拮抗し, 5)BZP受容体のサブタイプのひとつのリガンドであることが報告されている. 6)これらのことからβ-CCEはBZP受容体のインバースアゴニストあるいはアロス...
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Veröffentlicht in: | Natural Medicines 2000-04, Vol.54 (2), p.75-80 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ほ乳類の脳1), 海洋生物2)あるいはsmoked food3)から単離されたβ-カルボリン化合物のひとつであるβ-carboline-3-carboxylic acid ethyl ester(以下β-CCEと略す)はbenzodiazepine(以下BZPと略す)受容体に高い親和性を有し, 内因性のBZP受容体のリガンドであると考えられてきた. 4)β-CCEはBZP類の抗不安作用, 抗痙攣作用, 筋弛緩作用及び中枢抑制作用に拮抗し, 5)BZP受容体のサブタイプのひとつのリガンドであることが報告されている. 6)これらのことからβ-CCEはBZP受容体のインバースアゴニストあるいはアロステリックな阻害剤としての可能性及びGABA_A 受容体コンプレックスに属するかもしれない独自の受容体を介して作用することが考えられてきた. 近年, β-カルボリン類はその作用様式が明らかにされるとともに内因性の不安誘発物質としての可能性も模索されている. 7)このことを利用したβ-カルボリン類を用いた不安モデル動物の検討8)に関して, 脳内モノアミン神経系への機能修飾及び行動薬理学的報告がなされている. 9) |
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ISSN: | 1340-3443 |