O-116 当院におけるマンモグラフィー(MMG)住民乳癌検診の現状~成績と今後の課題への考察

当院は平成21年にMMG検診精度管理中央委員会(以下, 精中委)より施設認定を受け, 地域での基幹病院としての役割を果たすべく, 本格的に乳癌検診の取り組みを開始した. 今回, 2年間の検診成績の分析を行った. 平成21年, 22年度のさいたま市住民乳癌検診受診者数(見沼区)はそれぞれ753人と848人で, 年々増加はしているが, 前年度比2割増しを目標としている. 検診の読影ではの精中委の規定に沿った読影体制を敷いている. 乳癌発見数はそれぞれ3名ずつの6人であり, この6症例のうち2症例においては, 触診で病変の指摘はなかった. また, 2年連続で受診した2年目での早期乳癌も1例認められた...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2011, Vol.20 (3), p.342-342
Hauptverfasser: 中村哲子, 古山香織, 磯見裕子, 志伯香織, 三村君江, 福澤恵, 小川史洋, 奥山伸男
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院は平成21年にMMG検診精度管理中央委員会(以下, 精中委)より施設認定を受け, 地域での基幹病院としての役割を果たすべく, 本格的に乳癌検診の取り組みを開始した. 今回, 2年間の検診成績の分析を行った. 平成21年, 22年度のさいたま市住民乳癌検診受診者数(見沼区)はそれぞれ753人と848人で, 年々増加はしているが, 前年度比2割増しを目標としている. 検診の読影ではの精中委の規定に沿った読影体制を敷いている. 乳癌発見数はそれぞれ3名ずつの6人であり, この6症例のうち2症例においては, 触診で病変の指摘はなかった. また, 2年連続で受診した2年目での早期乳癌も1例認められた. 癌発見症例ではカテゴリー分類がいずれも4以上であり, 乳癌発見率は0.40%と0.35%であった. MMG乳癌検診を取り扱う病院では, 地域における乳癌死亡率減少を目的として, 専門性の維持だけでなく精度の高い品質管理が求められる. 今回, 我々は乳癌検診での乳癌発見率で当院MMG乳癌検診の品質管理を評価しつつ, その現状を今後に繋げる為の課題を導き出し, 検討するとともに若干の文献的考察を踏まえて報告する.
ISSN:0918-0729