P-130 人間ドックの超音波検診にて要精査となりマンモトーム生検を施行した71例

当院の人間ドックでは2005年4月以降, 乳癌検診として視触診を行わず, MMGまたはUSの単独もしくは併用検診を施行している. 2010年5月までの5年2カ月間にUS検診を受けた検診受診者は1765人で, この内161人(9.1%)が要精査となった. この161人の中で65人が当院乳腺外科を受診し, 71乳房は触診上, 非触知症例であり精査目的の為, US-MMTを施行した. この内4例(5.6%)の乳癌が発見されていた. 71例のUS画像所見は腫瘤像形成性病変が44例で, その腫瘤径の平均は8.5mm, 組織型では乳癌2例, 乳腺症28例(その内, 濃縮嚢胞2例), 線維腺腫6例, その他...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2010, Vol.19 (3), p.396-396
Hauptverfasser: 櫻井修, 小野田敏尚, 本田朱麗
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院の人間ドックでは2005年4月以降, 乳癌検診として視触診を行わず, MMGまたはUSの単独もしくは併用検診を施行している. 2010年5月までの5年2カ月間にUS検診を受けた検診受診者は1765人で, この内161人(9.1%)が要精査となった. この161人の中で65人が当院乳腺外科を受診し, 71乳房は触診上, 非触知症例であり精査目的の為, US-MMTを施行した. この内4例(5.6%)の乳癌が発見されていた. 71例のUS画像所見は腫瘤像形成性病変が44例で, その腫瘤径の平均は8.5mm, 組織型では乳癌2例, 乳腺症28例(その内, 濃縮嚢胞2例), 線維腺腫6例, その他8例であった. 腫瘤像非形成性病変は27例で, 組織型は乳癌2例, 乳腺症21例, 正常・萎縮乳腺3例, その他1例であった. MMT施行時の局麻開始から抜針までの平均所要時間は7分42秒であり, 有害事象についてみると皮膚障害, 皮下出血, 血腫形成, 術後疼痛等を認めたがその殆どが無しもしくは軽度であった. 従って, US乳癌検診にて要精査となった非触知小病変の精検方法としてUS-MMTは迅速性, 確実性, 有害事象等の面から見て有用な方法と思われた.
ISSN:0918-0729