O-101 精密検査機関からみた超音波検診の有用性の検討

40歳代の超音波併用検診の有用性を検討する大規模臨床比較試験(J-START)が軌道に乗り, 超音波検診が普及しつつある. そこで, 精密検査機関として超音波検診の有用性をレトロスペクティブに検討した. 対象は2008年1月~2009年3月に乳癌の診断で手術を施行された301人のうち検診(MMG, 超音波)異常で当院を受診した99人(32.9%). 検診以外の受診動機は腫瘤自覚が最も多く, その他は自科疾患フォロー中の新規病変指摘, 他科疾患フォロー中の偶発的発見であった. 検診の種類はMMGのみ53例(53.5%), 超音波のみ19例(19.2%), MMGと超音波の併用27例(27.3%)...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2010, Vol.19 (3), p.334-334
Hauptverfasser: 宮崎千絵子, 森美鈴, 佐藤政広, 大澤英之, 竹原めぐみ, 尾本和, 吉澤浩次, 水沼洋文, 穂積康夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:40歳代の超音波併用検診の有用性を検討する大規模臨床比較試験(J-START)が軌道に乗り, 超音波検診が普及しつつある. そこで, 精密検査機関として超音波検診の有用性をレトロスペクティブに検討した. 対象は2008年1月~2009年3月に乳癌の診断で手術を施行された301人のうち検診(MMG, 超音波)異常で当院を受診した99人(32.9%). 検診以外の受診動機は腫瘤自覚が最も多く, その他は自科疾患フォロー中の新規病変指摘, 他科疾患フォロー中の偶発的発見であった. 検診の種類はMMGのみ53例(53.5%), 超音波のみ19例(19.2%), MMGと超音波の併用27例(27.3%)であった. 受診した検診のうち異常を指摘されたものはMMGのみ64例(64.6%), 超音波のみ24例(24.3%), MMGと超音波両方11例(11.1%)であった. MMGと超音波の併用検診受診者のうちMMGで病変が指摘できず超音波のみで異常を指摘された人は6例(22.2%)であった. また, 検診でMMGを施行した人は80例でそのうち75例(93.8%)に病変が指摘され, 超音波を施行した人は46例でそのうち35例(76.1%)に病変が指摘された. 術前のステージ, 病理所見を考え合わせて超音波併用検診の有用性について考察した.
ISSN:0918-0729