茨城県のマンモグラフィ併用乳癌検診における読影判定についての検討

〔目的〕マンモグラフィガイドラインに沿った読影判定の実状と確からしさを検証する〔対象と方法〕対象は, 平成9・10年度に茨城県総合健診協会が市町村より委託を受けた視触診検診対象者のうちマンモグラフィを希望した原則として50歳以上の受診者15739人である. マンモグラフィガイドラインに沿って行われた読影判定について, カテゴリー分類と主所見別の癌発見率での検討を行った. 〔結果〕マンモグラフィ要精検者は484人(3.1%), 精検受診率は91.9%で, 発見乳癌は27人(0.17%)であった. カテゴリー分類別に発見率をみると, カテゴリー5は10/11(90.9%), 4は11/54(20....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2000, Vol.9 (3), p.390-390
Hauptverfasser: 森島勇, 角田博子, 東野英利子, 鯨岡結賀, 植木浜一, 田枝督教, 村上穆
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕マンモグラフィガイドラインに沿った読影判定の実状と確からしさを検証する〔対象と方法〕対象は, 平成9・10年度に茨城県総合健診協会が市町村より委託を受けた視触診検診対象者のうちマンモグラフィを希望した原則として50歳以上の受診者15739人である. マンモグラフィガイドラインに沿って行われた読影判定について, カテゴリー分類と主所見別の癌発見率での検討を行った. 〔結果〕マンモグラフィ要精検者は484人(3.1%), 精検受診率は91.9%で, 発見乳癌は27人(0.17%)であった. カテゴリー分類別に発見率をみると, カテゴリー5は10/11(90.9%), 4は11/54(20.0%), 3は6/338(1.8%)であった. カテゴリー4の発見率が予想より低値であった. 主所見別にみると, 腫瘤は22/240(9.2%), 石灰化は5/74(6.8%)であった. さらにカテゴリー別にみると, 腫瘤ではカテゴリー5は10/11(90.9%), 4は8/36(22.2%), 3は4/193(2.1%)で, 石灰化では, それぞれ1/2(50%), 3/21(14.3%), 1/51(2.0%)であった. 主所見別では, 腫瘤からの発見が多かった.
ISSN:0918-0729