コンタクトサーモグラフィによる乳管内進展の評価

〔目的〕乳腺の画像診断において腫瘍進展範囲の決定, 特に乳管内進展の把握には苦慮するものが多い. 我々は第7回日本乳癌検診学会総会において, コンタクトサーモグラフィの負荷法を工夫することにより(当院独自の温冷負荷法の施行)腫瘍進展範囲の決定に有用であることを報告した. そこで今回は本法により, 乳管内進展をどれだけ反映するかに絞って検討してみた. 〔対象と方法〕1995年5月から1998年4月までの約3年間に当院で手術を施行した原発性乳癌症例中, 主病巣から広汎な乳管内進展を伴ったもの50例を対象とし, 通常の撮影を行った後に独自の温冷負荷を行い, 異常熱血管像や異常高温領域の有無について調...

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Hauptverfasser: 白井秀明, 吉田佳代, 桜井美紀, 臼田典子, 増岡秀次, 下川原出, 浅石和昭, 成松英明
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕乳腺の画像診断において腫瘍進展範囲の決定, 特に乳管内進展の把握には苦慮するものが多い. 我々は第7回日本乳癌検診学会総会において, コンタクトサーモグラフィの負荷法を工夫することにより(当院独自の温冷負荷法の施行)腫瘍進展範囲の決定に有用であることを報告した. そこで今回は本法により, 乳管内進展をどれだけ反映するかに絞って検討してみた. 〔対象と方法〕1995年5月から1998年4月までの約3年間に当院で手術を施行した原発性乳癌症例中, 主病巣から広汎な乳管内進展を伴ったもの50例を対象とし, 通常の撮影を行った後に独自の温冷負荷を行い, 異常熱血管像や異常高温領域の有無について調べた. また乳管内進展との比較は, 病理全割標本と照合して判定した. 〔結果と考察〕50例中45例(90%)に乳管進展部の異常所見を捕えることができ, またその内の35例(70%)は病理による乳管内進展範囲とほぼ一致を認めた. 本法は乳管内進展の把握においても, 良好な結果を得ることができたので報告する.
ISSN:0918-0729