19. 職域における口腔保健活動(第2報)-15年間の活動報告と考察
15年間に実施した職域での口腔保健活動について, 若干の考察を加えて報告した. 2009年12月までに歯科健診を実施した事業所は119事業所, 実施件数は2,107件であった. 総合的口腔健診のシステムを構築して健診を実施した. 健診を実施しない事業所に対しては, 口腔保健に関する講義など, 各事業所のニーズに合わせた活動を行った. 1999年に健診実施した某事業所では, 歯周病の重症な集団ほど喫煙傾向が多い傾向がみられ, 糖尿病と歯周病との関連も強く示唆された. 5年間介入したプロサッカーチームでは, 1人あたりの未処置歯本数や歯磨き習慣などの口腔保健レベルが向上した. 活動結果からは, 口...
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Veröffentlicht in: | 産業衛生学雑誌 2011, Vol.53 (1), p.17-17 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 15年間に実施した職域での口腔保健活動について, 若干の考察を加えて報告した. 2009年12月までに歯科健診を実施した事業所は119事業所, 実施件数は2,107件であった. 総合的口腔健診のシステムを構築して健診を実施した. 健診を実施しない事業所に対しては, 口腔保健に関する講義など, 各事業所のニーズに合わせた活動を行った. 1999年に健診実施した某事業所では, 歯周病の重症な集団ほど喫煙傾向が多い傾向がみられ, 糖尿病と歯周病との関連も強く示唆された. 5年間介入したプロサッカーチームでは, 1人あたりの未処置歯本数や歯磨き習慣などの口腔保健レベルが向上した. 活動結果からは, 口腔保健を他のTHP活動と連携した形で実施する必要性が示唆された. 近年, 歯周病がインスリン抵抗性を介して, 糖尿病や虚血性心疾患のリスクファクターとなるエビデンスが多数報告されている. メタボリックシンドローム対策としても, 口腔保健の意義が高いと考える. |
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ISSN: | 1341-0725 |