5. 定期健康診断にみられたメタボリックシンドロームの頻度と背景因子に関する検討

今回私達は, 定期健診にみられたメタボリックシンドローム(MetS)の頻度と背景因子に関する検討を試みた. 2005年5月から8月上旬までの定期健診を受検した男性262名(年齢39.4±11.4歳, BMI22.5±33kg/m2)を対象とした. MetSの判定には「8学会合同委員会の診断基準」を用いた. ウエスト周囲径≧85cmの者は26.3%(69/262)を占め, 35歳以上の男性におけるMetSの頻度は8.4%(13/154)であった. MetS群(n=13)とNon-MetS群(n=141)の間では年齢, 心電図所見の有無, 飲酒状況, 勤務形態(常昼/交代)に有意差を認めなかった....

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Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2006-01, Vol.48 (1), p.35-35
Hauptverfasser: 瀧本忠司, 大東正明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:今回私達は, 定期健診にみられたメタボリックシンドローム(MetS)の頻度と背景因子に関する検討を試みた. 2005年5月から8月上旬までの定期健診を受検した男性262名(年齢39.4±11.4歳, BMI22.5±33kg/m2)を対象とした. MetSの判定には「8学会合同委員会の診断基準」を用いた. ウエスト周囲径≧85cmの者は26.3%(69/262)を占め, 35歳以上の男性におけるMetSの頻度は8.4%(13/154)であった. MetS群(n=13)とNon-MetS群(n=141)の間では年齢, 心電図所見の有無, 飲酒状況, 勤務形態(常昼/交代)に有意差を認めなかった. MetS群ではNon-MetS群に比べ喫煙量が多い傾向(p=0.054)を認めた. MetSを呈した男性13例中, 2例で心電図所見を認め, 3例は高血圧, 3例は糖尿病の治療中であった. 当工場の定期健診で, 35歳以上の男性にみられたMetSの頻度は8.4%であった. MetS群では喫煙量が多い傾向を認めた.
ISSN:1341-0725