喫煙習慣と耐糖能異常の関連についての検討

〔目的〕私どもの職域において, HbAlc≧5.6%の者は男性(12.0%), 女性(5.0%)と男性に高頻度にみられる. 今回, 私達は喫煙習慣とBMIや耐糖能異常との関連を検討した. 〔対象と方法〕定期健康診断の受検者2,260名(男性1,916名, 女性344名, 年齢44.9±7.1歳)を対象とし, 健診結果と問診票をもとに喫煙状況とBMI, HbAlc等との関連を検討した. 〔成績〕喫煙率は男性で58.8%, 女性で15.0%. 喫煙者および喫煙中止者では「以前から吸わない」者に比べ, HbAlc≧5.6%の頻度が高く1日21本以上の喫煙者で, より著明(21.3%)であった. 喫煙...

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Hauptverfasser: 瀧本忠司, 竹村芳, 高山純一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕私どもの職域において, HbAlc≧5.6%の者は男性(12.0%), 女性(5.0%)と男性に高頻度にみられる. 今回, 私達は喫煙習慣とBMIや耐糖能異常との関連を検討した. 〔対象と方法〕定期健康診断の受検者2,260名(男性1,916名, 女性344名, 年齢44.9±7.1歳)を対象とし, 健診結果と問診票をもとに喫煙状況とBMI, HbAlc等との関連を検討した. 〔成績〕喫煙率は男性で58.8%, 女性で15.0%. 喫煙者および喫煙中止者では「以前から吸わない」者に比べ, HbAlc≧5.6%の頻度が高く1日21本以上の喫煙者で, より著明(21.3%)であった. 喫煙者では, 喫煙年数が20年以上の者でHbAlc≧5.6%の頻度が増加した. 喫煙を中止した者では, 禁煙後15年以上経過した者で, HbAlc≧5.6%の頻度が低下した. 〔結論〕糖尿病の一次予防のためには, タバコは吸わないことが望ましいと考えられた. また喫煙者で禁煙が困難な者では, 少なくとも節煙が望ましいと考えられた.
ISSN:1341-0725