Jellyfish sign を示す不安定プラークを有する内頚動脈高度狭窄に対してスタチン投与後の血管内治療が有用であった1 例
要旨: 【目的】頚動脈分岐部にjellyfish sign を伴う示す可動性不安定プラークを,かつ内頚動脈起始部に高度狭窄を伴う不安定プラークを持つ症例に対し,スタチン投与でプラークの可動性が低下し,安全にステント留置術を施行できた1 例を経験したので報告する.【症例】71 歳.男性.冠動脈バイパス術の術前検査にて,右内頚動脈起始部高度狭窄,ならびに右頚動脈分枝部にjellyfish sign を示す可動性プラークを指摘.左頚動脈閉塞を合併しているため,頚動脈内膜剝離術は危険性が高いと考え,エコーガイド下にて分岐部の可動性プラークを避けつつ内頚動脈起始部狭窄に対し経皮的血管形成術を施行した.脳...
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Veröffentlicht in: | Journal of Neuroendovascular Therapy 2015, Vol.9(5), pp.289-296 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 要旨: 【目的】頚動脈分岐部にjellyfish sign を伴う示す可動性不安定プラークを,かつ内頚動脈起始部に高度狭窄を伴う不安定プラークを持つ症例に対し,スタチン投与でプラークの可動性が低下し,安全にステント留置術を施行できた1 例を経験したので報告する.【症例】71 歳.男性.冠動脈バイパス術の術前検査にて,右内頚動脈起始部高度狭窄,ならびに右頚動脈分枝部にjellyfish sign を示す可動性プラークを指摘.左頚動脈閉塞を合併しているため,頚動脈内膜剝離術は危険性が高いと考え,エコーガイド下にて分岐部の可動性プラークを避けつつ内頚動脈起始部狭窄に対し経皮的血管形成術を施行した.脳血流の改善を得たが,再狭窄を来したため同じストラテジーにて治療を追加した.再々狭窄出現も,分岐部プラークの可動性が低下しており,内頚動脈起始部のプラークも安定化が示唆されたため,内頚動脈狭窄部から総頚動脈にかけステント留置術を施行.塞栓性合併症を呈することなくステントを留置し,良好な拡張を得た.【結語】近位部にJellyfish sigh を示す可動性プラークを伴う,内頚動脈起始部高度狭窄に対して,スタチン投与後の血管内治療が有用であった1 例を報告した.Jellyfish sigh を呈した可動性プラークに対して,スタチン投与により頚動脈ステント留置術の周術期虚血性合併症を軽減させる可能性がある. |
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ISSN: | 1882-4072 2186-2494 |
DOI: | 10.5797/jnet.cr.2014-0040 |