αシヌクレインの生体画像化

「1. はじめに」アルツハイマー病 (AD) 患者の脳内に蓄積したアミロイドβ (Aβ) を, 陽電子断層撮影法 (PET) を用いて画像化するアミロイドPETが実現してから20年が経過した. その後, タウPETプローブも実用化され, 剖検でしか把握できなかったADの二大病理像を生前に計測できるようになった. PET分子イメージングの次なる標的として, 神経変性疾患におけるもう一つの代表的なミスフォールディングタンパク質である "αシヌクレイン" を標的としたプローブの開発が進められている. αシヌクレインの蓄積はパーキンソン病 (PD) , レビー小体型認知症 (DLB...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 2022, Vol.157(4), pp.280-280
1. Verfasser: 原田, 龍一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. はじめに」アルツハイマー病 (AD) 患者の脳内に蓄積したアミロイドβ (Aβ) を, 陽電子断層撮影法 (PET) を用いて画像化するアミロイドPETが実現してから20年が経過した. その後, タウPETプローブも実用化され, 剖検でしか把握できなかったADの二大病理像を生前に計測できるようになった. PET分子イメージングの次なる標的として, 神経変性疾患におけるもう一つの代表的なミスフォールディングタンパク質である "αシヌクレイン" を標的としたプローブの開発が進められている. αシヌクレインの蓄積はパーキンソン病 (PD) , レビー小体型認知症 (DLB) , 多系統萎縮症 (MSA) の脳内で認められ, その生体画像化は早期診断法や薬効評価系として強く期待されている.
ISSN:0015-5691
1347-8397
DOI:10.1254/fpj.22024