2月齢SHRSPの血中カテコールアミン代謝物質濃度とその特徴について
カテコールアミンは高血圧発症やその維持機構に関与している主要な神経内分泌物質である. 本研究では, 血中カテコールアミン代謝物質を測定して, SHRSPのカテコールアミン代謝調節の特徴について考察した. 実験には, 2月齢の雄性SHRSPと, 正常血圧WKYを用いた. 採血は昼間(14-15時), 夜間(20-21時), 急性寒冷刺激(昼間, 4℃の冷水中に30秒間曝露)時の3期に, 尾静脈より行った. 全血より直ちに血漿を分離して同量の1N過塩素酸と混和して除蛋白し, ニューロケムHPLCシステムにてカテコールアミンの21代謝物濃度を測定した. Tyrosine濃度:SHRSPでは昼間の値が...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本薬理学雑誌 1999, Vol.113 (3), p.214-214 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | カテコールアミンは高血圧発症やその維持機構に関与している主要な神経内分泌物質である. 本研究では, 血中カテコールアミン代謝物質を測定して, SHRSPのカテコールアミン代謝調節の特徴について考察した. 実験には, 2月齢の雄性SHRSPと, 正常血圧WKYを用いた. 採血は昼間(14-15時), 夜間(20-21時), 急性寒冷刺激(昼間, 4℃の冷水中に30秒間曝露)時の3期に, 尾静脈より行った. 全血より直ちに血漿を分離して同量の1N過塩素酸と混和して除蛋白し, ニューロケムHPLCシステムにてカテコールアミンの21代謝物濃度を測定した. Tyrosine濃度:SHRSPでは昼間の値がWKYより高く, 夜間および寒冷刺激でWKYのレベルにまで低下した. L-Dopa濃度:SHRSPでは寒冷刺激により血中濃度が著増した. WKYでもやや増加したが, 有意では無かった. Tyramine濃度:寒冷刺激によりWKYでは増加したが, SHRSPでは低下傾向を示した. |
---|---|
ISSN: | 0015-5691 |