1, 2-Diphenyl-4-(γ-ketobutyl)-pyrazolidine-3, 5-dioneの薬理学的研究

Phenylbutazone(以下PBと略す)が神経痛・リウマチに有効であることが知られて以来, 多数の3, 5-dioxopyrazolidine誘導体が合成され薬理作用が検討された. 1957年CtvrtnikらはPBの4位のn-butyl基をγ-ketobutyl基とした1, 2-diphenyl-4-(γ-ketobutyl)-pyrazolidine-3, 5-dione(Ketophenylbutazone, 以下KPBと略す)を合成した. その後HorakovaらによりKPBが動物実験において強い消炎作用をもち毒性の少ないことが報告された. 著者らは従来から非ステロイド系消炎薬に...

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Veröffentlicht in:日本薬理学雑誌 1968/03/20, Vol.64(2), pp.1-9
Hauptverfasser: 亀山, 勉, 大柳, 恭子, 長尾, 重之, 山田, 敏子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Phenylbutazone(以下PBと略す)が神経痛・リウマチに有効であることが知られて以来, 多数の3, 5-dioxopyrazolidine誘導体が合成され薬理作用が検討された. 1957年CtvrtnikらはPBの4位のn-butyl基をγ-ketobutyl基とした1, 2-diphenyl-4-(γ-ketobutyl)-pyrazolidine-3, 5-dione(Ketophenylbutazone, 以下KPBと略す)を合成した. その後HorakovaらによりKPBが動物実験において強い消炎作用をもち毒性の少ないことが報告された. 著者らは従来から非ステロイド系消炎薬に興味をもち, pyrazol誘導体について研究をすすめているが, 今回, KBPを入手したので, その鎮痛消炎作用および一般薬理作用について実験を行ない, PBと比較検討し興味ある知見を得たので報告する.
ISSN:0015-5691
1347-8397
DOI:10.1254/fpj.64.1