16.閉塞性肺炎と無気肺を契機に診断された気管支内過誤腫の1例(第135回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

症例は56歳女性. 【主訴】咳, 呼吸苦. 【既往歴】顔面神経麻痺, 高血圧, 糖尿病. 【生活歴】喫煙・飲酒なし. 【現病歴】2010年5月中旬から発熱, 咳嗽が出現した. 咳嗽が持続し, 近医を受診した. その後も症状改善せず近医の胸部X線にて閉塞性肺炎像を認めた. 原因疾患として肺がんが疑われ, 7月下旬当院呼吸器内科を紹介受診した. 気管支鏡検査目的にて同日入院. 気管支鏡とVirtual bronchoscopyにて気管腔内に発達する隆起性病変を認めた. 直視下に同部位を生検するも確定診断が得られず, 9月上旬に気管支鏡下に同病変切除目的に再入院となった. 入院後に経気管支鏡下にこれ...

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Veröffentlicht in:気管支学 2011/03/25, Vol.33(2), pp.132
Hauptverfasser: 木村, 敬, 加藤, 理恵子, 山浦, 真理子, 金, 俊之, 小山, ひかり, 大林, 王司, 滝澤, 始, 藤野, 昇三
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は56歳女性. 【主訴】咳, 呼吸苦. 【既往歴】顔面神経麻痺, 高血圧, 糖尿病. 【生活歴】喫煙・飲酒なし. 【現病歴】2010年5月中旬から発熱, 咳嗽が出現した. 咳嗽が持続し, 近医を受診した. その後も症状改善せず近医の胸部X線にて閉塞性肺炎像を認めた. 原因疾患として肺がんが疑われ, 7月下旬当院呼吸器内科を紹介受診した. 気管支鏡検査目的にて同日入院. 気管支鏡とVirtual bronchoscopyにて気管腔内に発達する隆起性病変を認めた. 直視下に同部位を生検するも確定診断が得られず, 9月上旬に気管支鏡下に同病変切除目的に再入院となった. 入院後に経気管支鏡下にこれを切除した. 気管支内過誤腫の病理組織診断を得た. 今回我々は経気管支鏡下に気管支内過誤腫を切除した1例を経験した. 我々の調べた限り気管支内過誤腫症例は稀であり, 若干の文献的考察を加え報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.33.2_132_1