1.好酸球増多を伴った大腸癌による癌性リンパ管症の1例(第112回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例は68歳男性. 気管支喘息等のアレルギー疾患の既往はなし. 2か月前より咳嗽, 喀痰が出現. 1か月前より労作時呼吸困難を伴う. 近医より胸部単純写真で肺炎が疑われ, 抗生剤を投与されるも改善なく当院紹介. 胸部聴診上で肺雑音なく, 喉頭狭窄音も認めず. 胸部CT画像では, 気管支壁肥厚と気管支血管周囲のスリガラス影, 小葉中心性粒状影, 縦隔リンパ節腫大を認めた. 初診時検査成績では, 末梢血の白血球数6700/立法ミリメートルで好酸球が26.0%, BALでも細胞分画で好酸球が38.8%と好酸球増多を認めた. 好酸球性肺炎, 細気管支炎, リンパ増殖性肺疾患等が疑われたが, TBLBで...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2005/05/25, Vol.27(4), pp.343 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は68歳男性. 気管支喘息等のアレルギー疾患の既往はなし. 2か月前より咳嗽, 喀痰が出現. 1か月前より労作時呼吸困難を伴う. 近医より胸部単純写真で肺炎が疑われ, 抗生剤を投与されるも改善なく当院紹介. 胸部聴診上で肺雑音なく, 喉頭狭窄音も認めず. 胸部CT画像では, 気管支壁肥厚と気管支血管周囲のスリガラス影, 小葉中心性粒状影, 縦隔リンパ節腫大を認めた. 初診時検査成績では, 末梢血の白血球数6700/立法ミリメートルで好酸球が26.0%, BALでも細胞分画で好酸球が38.8%と好酸球増多を認めた. 好酸球性肺炎, 細気管支炎, リンパ増殖性肺疾患等が疑われたが, TBLBでは確診つかず. VATS生検にて癌性リンパ管症と診断. 原発巣の検索にてS字結腸癌と判明した. 好酸球増多の原因として悪性腫瘍が疑われた症例であり, 比較的稀と考え報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.27.4_343_1 |