レーザー血流計を用いた経内視鏡的気管支粘膜血流測定の試み

レーザードップラー法を用いた粘膜血流測定は非侵襲的で簡便であり, 消化器領域での研究が進んでいる. 今回我々は気管支粘膜の微小循環系を検討する目的で, レーザー血流計ALF21(アドバンス社)を用いて気管支粘膜血流(ml/min/100g組織)を測定する機会を得たので報告する. 気管支粘膜血流は個人差が大きく, 蒼白な粘膜の血流は20(ml/min/100g組織)程度で, 気管支粘膜の発赤, 浮腫が強いほど粘膜血流は増加する傾向があり, 100(ml/min/100g組織)を越える症例も存在した. 気管支粘膜血流が粘膜の状態を客観的に評価する1つの指標となる可能性がある....

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Hauptverfasser: 吉富淳, 桑田博史, 中島隆裕, 山田稚子, 成島道昭, 鈴木隆, 森下鉄夫, 寺田総一郎, 中村浩淑, 須田隆文, 千田金吾
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:レーザードップラー法を用いた粘膜血流測定は非侵襲的で簡便であり, 消化器領域での研究が進んでいる. 今回我々は気管支粘膜の微小循環系を検討する目的で, レーザー血流計ALF21(アドバンス社)を用いて気管支粘膜血流(ml/min/100g組織)を測定する機会を得たので報告する. 気管支粘膜血流は個人差が大きく, 蒼白な粘膜の血流は20(ml/min/100g組織)程度で, 気管支粘膜の発赤, 浮腫が強いほど粘膜血流は増加する傾向があり, 100(ml/min/100g組織)を越える症例も存在した. 気管支粘膜血流が粘膜の状態を客観的に評価する1つの指標となる可能性がある.
ISSN:0287-2137