当院における最近2年間のBAL施行症例の臨床的検討

当院における最近2年間のBAL検査症例の現況について臨床的検討を加えた. 1995年6月~1997年5月の2年間に54症例に対して延べ60回. 男:女=27:27,平均年齢66.6歳(22~87歳), 胸写上, びまん性, 多発性, 又は移動する陰影を呈するものが大部分であった. BALF所見上何らかの異常ありは49例, 正常は11例であった. 臨床像, 画像, 組織所見等を併せて検討した結果, 診断は, IIP13(例), 膠原病肺9,好酸球性肺炎4,ABPA1,薬剤性肺炎3,サルコイドーシス3,BOOP2,その他の間質性肺炎6,肺炎7,非定型抗酸菌症4,DPB3,未確定1(重複あり)であっ...

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Hauptverfasser: 白川妙子, 瀬戸眞由美, 野村眞欣, 岸裕人, 清嶋護之, 清藤千景, 難波煌治
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院における最近2年間のBAL検査症例の現況について臨床的検討を加えた. 1995年6月~1997年5月の2年間に54症例に対して延べ60回. 男:女=27:27,平均年齢66.6歳(22~87歳), 胸写上, びまん性, 多発性, 又は移動する陰影を呈するものが大部分であった. BALF所見上何らかの異常ありは49例, 正常は11例であった. 臨床像, 画像, 組織所見等を併せて検討した結果, 診断は, IIP13(例), 膠原病肺9,好酸球性肺炎4,ABPA1,薬剤性肺炎3,サルコイドーシス3,BOOP2,その他の間質性肺炎6,肺炎7,非定型抗酸菌症4,DPB3,未確定1(重複あり)であった. 合併症はほぼなかったが, 直後に重篤な気胸を起こして死亡したRA肺の1例を経験した. BAL検査は好酸球性肺炎, 非定型抗酸菌症, 肺炎の診断に有用であった. サルコイドーシス, 薬剤性肺炎等の疾患では, 総細胞数, 細胞分画CD4/CD8の異常所見より, 補助診断として有用と考えられた.
ISSN:0287-2137