気管支断端処理実験における食肉用子豚を用いた実験動物モデル作成

いままでに施行されてきた気管支断端処理実験において用いられた実験動物は, そのほとんどが雑種犬であった. 今回我々は食肉用子豚(体重:7~10kg)を用いて気管支断端閉鎖部位の治癒過程観察実験を施行した. 同動物の右前葉支は右肺動脈上部で気管より直接分岐する(気管の気管支). このため右前葉支切離, 断端処理は複雑な血管処理操作を必要とせず簡単で短時間に行うことが可能であった. さらに手術侵襲も軽度で, 我々の実験でも手術を施行した全例が生存した. 食肉用子豚は気管支断端処理実験において優れた実験動物モテルになると考えられた....

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Hauptverfasser: 高木正道, 秋葉直志, 塩谷尚志, 栗原英明, 伊坪喜八郎, 野中喜美子, 岩城隆昌
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:いままでに施行されてきた気管支断端処理実験において用いられた実験動物は, そのほとんどが雑種犬であった. 今回我々は食肉用子豚(体重:7~10kg)を用いて気管支断端閉鎖部位の治癒過程観察実験を施行した. 同動物の右前葉支は右肺動脈上部で気管より直接分岐する(気管の気管支). このため右前葉支切離, 断端処理は複雑な血管処理操作を必要とせず簡単で短時間に行うことが可能であった. さらに手術侵襲も軽度で, 我々の実験でも手術を施行した全例が生存した. 食肉用子豚は気管支断端処理実験において優れた実験動物モテルになると考えられた.
ISSN:0287-2137