内視鏡的摘出が困難であった気管支内異物の1例

80歳男性にみられた気管支内異物(コの字型の金属鋲, 2×1cm)の1例を報告した. 発症の時期, 契機は不明であった. 内視鏡下に摘出を試みたが, 鋲の先端が気管支粘膜内に埋没しており摘出不可能であった. 開胸後, 左主気管支膜様部に横切開を加え異物を摘出した. 気管支内異物の治療は, 内視鏡下での摘出をまず試みるべきであるが, 摘出が不可能な場合には, 手術にふみきる決定も早めにすることが大切と考える....

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Veröffentlicht in:気管支学 1993, Vol.15 (7), p.710-710
Hauptverfasser: 田川努, 伊藤重彦, 小林誠博, 田村和貴, 山口慎也, 岡田代吉, 大江久圀, 辻野直之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:80歳男性にみられた気管支内異物(コの字型の金属鋲, 2×1cm)の1例を報告した. 発症の時期, 契機は不明であった. 内視鏡下に摘出を試みたが, 鋲の先端が気管支粘膜内に埋没しており摘出不可能であった. 開胸後, 左主気管支膜様部に横切開を加え異物を摘出した. 気管支内異物の治療は, 内視鏡下での摘出をまず試みるべきであるが, 摘出が不可能な場合には, 手術にふみきる決定も早めにすることが大切と考える.
ISSN:0287-2137