後天性脳損傷後に自動車運転を中断した当事者と家族の経験—質的研究Meta-studyを用いて

要旨:後天性脳損傷後の自動車運転中断は当事者の社会参加に影響を及ぼすが,支援体制は確立されていない.本研究は,Meta-studyにより運転中断後の当事者や家族の経験を整理し,介入の枠組みを構築することを目的とした.対象論文は2020年までに発表された質的研究であり,海外論文9件が抽出された.対象研究の引用文をコード化し,人-環境-作業の理論で整理した.結果,39件のサブカテゴリに分類され,人は当事者5テーマ,家族3テーマ,環境3テーマ,作業4テーマに分類された.研究結果は後天性脳損傷者の運転中断の介入に活用されることが期待されるが,抽出論文は海外論文のみであり国内での使用には研究の発展が望ま...

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Veröffentlicht in:作業療法 2022/12/15, Vol.41(6), pp.663-675
Hauptverfasser: 那須 識徳, 石橋 裕, 生田 純一, 久野 誠, 小林 隆司
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:後天性脳損傷後の自動車運転中断は当事者の社会参加に影響を及ぼすが,支援体制は確立されていない.本研究は,Meta-studyにより運転中断後の当事者や家族の経験を整理し,介入の枠組みを構築することを目的とした.対象論文は2020年までに発表された質的研究であり,海外論文9件が抽出された.対象研究の引用文をコード化し,人-環境-作業の理論で整理した.結果,39件のサブカテゴリに分類され,人は当事者5テーマ,家族3テーマ,環境3テーマ,作業4テーマに分類された.研究結果は後天性脳損傷者の運転中断の介入に活用されることが期待されるが,抽出論文は海外論文のみであり国内での使用には研究の発展が望まれる.
ISSN:0289-4920
2434-4419
DOI:10.32178/jotr.41.6_663