モヤモヤ病と小型嚢状動脈瘤
Willis動脈輪閉塞症13)またはモヤモヤ病29)は, その原因はもとより, 頭蓋内に発生する病態にもなお多くの難問が残されている疾患である6, 9, 11, 12, 22, 30). 近年臨床報告例が増加している脳動脈瘤の合併1, 2, 5, 10, 12, 14, 15, 19, 20, 26, 31, 35)も, その一つと思われる. 本症に合併した動脈瘤は, 椎骨・脳底動脈系に多く出現すること14, 19), 臨床経過中自然消失も認められる12, 19, 25, 31)とする報告から, 通常の脳動脈瘤とは異なる性質を有することも知られてはきた. しかしこの動脈瘤についての病理組織学的...
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Veröffentlicht in: | Neurologia medico-chirurgica 1985, Vol.25 (2), p.95-102 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Willis動脈輪閉塞症13)またはモヤモヤ病29)は, その原因はもとより, 頭蓋内に発生する病態にもなお多くの難問が残されている疾患である6, 9, 11, 12, 22, 30). 近年臨床報告例が増加している脳動脈瘤の合併1, 2, 5, 10, 12, 14, 15, 19, 20, 26, 31, 35)も, その一つと思われる. 本症に合併した動脈瘤は, 椎骨・脳底動脈系に多く出現すること14, 19), 臨床経過中自然消失も認められる12, 19, 25, 31)とする報告から, 通常の脳動脈瘤とは異なる性質を有することも知られてはきた. しかしこの動脈瘤についての病理組織学的検索は, 我々の調べたかぎり, 手術による摘出標本例も加えこれまで11例1, 5, 16, 26, 27, 31, 32, 34, 35)にすぎない. しかもこのなかには, 組織学的所見の記載が十分でないものも含まれている, また剖検脳の検索で, Winis動脈輪あるいは異常血管網について動脈瘤に焦点を置いた検索はみあたらない. |
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ISSN: | 0470-8105 |