正常圧水頭症

正常圧水頭症(NPH)患者におけるシャント術前・後の脳血流量(CBF)測定に関する報告は散見する程度で5, 6, 11), 十分な検討がなされているとは言いがたい. 我々は, 非侵襲的脳血流量測定法として普及してきた^^133 Xe吸入法で, NPH患者におけるシャント術前・後の左・右半球, および部位別脳血流量の変化について検討を加えた. 対象患者ならびに方法 対象患者は, 神経症候, CTスキャン, RI-あるいはCT-システルノグラフィー, 持続髄液圧測定等の補助検査より, いわゆる正常圧水頭症と臨床的に診断された男性8名, 女性3名の計11名で, 平均年齢は58.7才(45~72才)で...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1982, Vol.22 (6), p.412-416
Hauptverfasser: 楠忠樹, 古瀬繁, 野田真也, 玉木紀彦, 松本悟, 山下英行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:正常圧水頭症(NPH)患者におけるシャント術前・後の脳血流量(CBF)測定に関する報告は散見する程度で5, 6, 11), 十分な検討がなされているとは言いがたい. 我々は, 非侵襲的脳血流量測定法として普及してきた^^133 Xe吸入法で, NPH患者におけるシャント術前・後の左・右半球, および部位別脳血流量の変化について検討を加えた. 対象患者ならびに方法 対象患者は, 神経症候, CTスキャン, RI-あるいはCT-システルノグラフィー, 持続髄液圧測定等の補助検査より, いわゆる正常圧水頭症と臨床的に診断された男性8名, 女性3名の計11名で, 平均年齢は58.7才(45~72才)である. NPHの原因は, 特発性の者が5名, クモ膜下出血が3名, 髄膜炎が2名, 外傷が1名で, シャント効果は各々3名, 2名, 2名, 1名において認められた. シャントは全例VP-シャントで, 今回の検討では, 術後, 硬膜下血腫を合併した症例は除外した.
ISSN:0470-8105