VM26-放射線併用療法による悪性脳腫瘍の初期導入療法

VM26は欧米の脳腫瘍術後化学療法剤としてもっとも高頻度に用いられるものの一つであろう. 一昨年および昨年の本学会においてVM26がG_0 細胞動員効果を有するradiation sensitizerであることを報告した. 今回我々はVM26放射線併用療法のregimenに従い治療された悪性脳腫瘍症例につき, 初期導入に関するparametersの検討を行い, 諸家の報告との比較も行ったのでここに報告する. 方法:Regimenであるが, 放射線照射は開始より6日以内に1日線量200radとし, 総線量4,000~6,000radを照射した. 放射線と併用してVM26の1mg/kg体重投与を3...

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Veröffentlicht in:Neurologia medico-chirurgica 1979, Vol.19 (suppl), p.64-65
Hauptverfasser: 山本博昭, 三木啓全, 野村和弘, 高倉公朋, 佐野圭司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:VM26は欧米の脳腫瘍術後化学療法剤としてもっとも高頻度に用いられるものの一つであろう. 一昨年および昨年の本学会においてVM26がG_0 細胞動員効果を有するradiation sensitizerであることを報告した. 今回我々はVM26放射線併用療法のregimenに従い治療された悪性脳腫瘍症例につき, 初期導入に関するparametersの検討を行い, 諸家の報告との比較も行ったのでここに報告する. 方法:Regimenであるが, 放射線照射は開始より6日以内に1日線量200radとし, 総線量4,000~6,000radを照射した. 放射線と併用してVM26の1mg/kg体重投与を3日間連続し, これを7日毎に繰り返した. 効果判定は厚生省脳腫瘍班効果判定基準案に準拠し, GradeI~IV(1;完全寛解, II;部分寛解, III;不変, IV;進行)と分類した. GIとGIIを有効(いわゆる寛解)とみなした. そして寛解率と寛解持続期間の二つのパラメーターに関し検討を行った.
ISSN:0470-8105