末梢血幹細胞採取にアフェレーシスナースが果たしている役割と人的支援のニーズに関するアンケート調査

学会認定・アフェレーシスナース(ApheNs)の末梢血幹細胞採取(PBSCH)への関与と,院外からの人的支援の必要性についてアンケート調査を行った.非血縁者間末梢血幹細胞採取認定施設に在籍しているApheNsの大多数がPBSCHに貢献していたが,7割弱の施設でApheNsが不在で,人的支援を希望する職種としてはApheNsが最多だった.人的支援の必要性は施設間で状況が異なることがわかった.また,穿刺や採取中のモニタリングを医師が多く担当しており,アフェレーシス需要の高まりの中,医師の働き方改革施行を目前に控えて更なるタスクシフトの必要性が明らかになった.ApheNsの68.3%を占める血液セン...

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Veröffentlicht in:日本輸血細胞治療学会誌 2023/06/26, Vol.69(3), pp.464-469
Hauptverfasser: 難波, 寛子, 柴田, 玲子, 吉田, 琴恵, 池田, 洋子, 國井, 典子, 牧野, 茂義, 武田, 航, 小島, 稔, 福田, 隆浩, 上田, 恭典, 日野, 雅之
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:学会認定・アフェレーシスナース(ApheNs)の末梢血幹細胞採取(PBSCH)への関与と,院外からの人的支援の必要性についてアンケート調査を行った.非血縁者間末梢血幹細胞採取認定施設に在籍しているApheNsの大多数がPBSCHに貢献していたが,7割弱の施設でApheNsが不在で,人的支援を希望する職種としてはApheNsが最多だった.人的支援の必要性は施設間で状況が異なることがわかった.また,穿刺や採取中のモニタリングを医師が多く担当しており,アフェレーシス需要の高まりの中,医師の働き方改革施行を目前に控えて更なるタスクシフトの必要性が明らかになった.ApheNsの68.3%を占める血液センター所属ApheNsは,豊富なアフェレーシス経験および健常人対応,手順遵守能力をもってPBSCHの質向上に寄与する素地がある.一方で,実際にPBSCHに貢献するためには,法的問題を含めて課題が多く残る.
ISSN:1881-3011
1883-0625
DOI:10.3925/jjtc.69.464