Regimen related toxicityと非血縁者骨髄移植

非血縁者骨髄移植後の早期合併症の一つであるregimen related toxicityは急性GVHDと並んで早期死亡原因の一つとなっている.当科においてAMLの3rd PRで非血縁者骨髄移植を施行し,生着後早期に薬剤性心筋障害から心不全で死亡した症例を報告し,合わせて骨髄移植前検査における心機能評価と薬剤の用量に対する影響について考察する. 症例 臨床経過 症例は21歳の男性で,90年12月発症のAML(M1)で,2nd CRを得たところで92年7月当科に紹介となった.ダウノルビシンに薬剤アレルギーを認めたことからアントラサイクリン系薬剤はアクラルビシン,ミトキサントロンを中心に投与されて...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1995-03, Vol.41 (1), p.45-46
Hauptverfasser: 小林寿美子, 橋野聡, 田中淳司, 今村雅寛, 桜田恵右
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:非血縁者骨髄移植後の早期合併症の一つであるregimen related toxicityは急性GVHDと並んで早期死亡原因の一つとなっている.当科においてAMLの3rd PRで非血縁者骨髄移植を施行し,生着後早期に薬剤性心筋障害から心不全で死亡した症例を報告し,合わせて骨髄移植前検査における心機能評価と薬剤の用量に対する影響について考察する. 症例 臨床経過 症例は21歳の男性で,90年12月発症のAML(M1)で,2nd CRを得たところで92年7月当科に紹介となった.ダウノルビシンに薬剤アレルギーを認めたことからアントラサイクリン系薬剤はアクラルビシン,ミトキサントロンを中心に投与されていた.92年11月に非血縁者間骨髄移植のドナーが見つかったが,実施直前にコーディネートが上手く進まず中止,これと前後して骨髄の2nd relapse,頸髄を圧迫する外腫瘤,皮膚浸潤などのために全身の化学療法,局所放射線治療を重ねなければならなかった.
ISSN:0546-1448