IL-II刺激リンパ球を用いた抗HLA抗体の測定

HLA型検査に準じて細胞障害試験を行った後, PI染色しLeitz Patimed自動免疫反応測定装置で判定することにより抗HLA抗体検出法を半定量化した. 標的細胞として用いたILIILは新鮮リンパ球に比して約3倍の感度を示し, 抗HLA抗体検出方法として利点が多いと思われた. 検査した139名中18名にスコア8の反応が認められ, 血小板輸血の効果と一致した. スコア平均をとると, 成人女性のスコアが高く, 疾患別では再生不良性貧血と慢性骨髄性白血病が高値であった. 白血球除去フィルターにても抗体産生を防止し得ない患者も見られた....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1992, Vol.38 (1), p.91-91
Hauptverfasser: 広瀬政雄, 大橋照代, 篠原紀美代, 渡邊博文, 李悦子, 古味信彦, 福井美代子, 横石文夫, 近藤貞義, 水口潤, 川島周
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:HLA型検査に準じて細胞障害試験を行った後, PI染色しLeitz Patimed自動免疫反応測定装置で判定することにより抗HLA抗体検出法を半定量化した. 標的細胞として用いたILIILは新鮮リンパ球に比して約3倍の感度を示し, 抗HLA抗体検出方法として利点が多いと思われた. 検査した139名中18名にスコア8の反応が認められ, 血小板輸血の効果と一致した. スコア平均をとると, 成人女性のスコアが高く, 疾患別では再生不良性貧血と慢性骨髄性白血病が高値であった. 白血球除去フィルターにても抗体産生を防止し得ない患者も見られた.
ISSN:0546-1448