Immune adherence hemagglutination(IAHA)でオーストラリア抗原(Au抗原)の検出されない血液の輸血ののちにおこる肝炎について

1968年末より東大病院で輸血される血液はすべて輸血前にAu抗原のスクリーニングをおこない, 陽性血液は輸血に用いないとする方針のもとに. 1968~1969年度はOuchterlony法で, 1970~1971年度はelectrosyneresisにより, また1972年度はIAHA法により, Au抗原のスクリーニングを供血者血液についておこなった. これらのスクリーニングをうけた血液の輸血ののちにもAu抗原と関連するB型肝炎と診断された肝炎もおこることは, すでに知られているが, 現在最も鋭敏なAu抗原検出法とされるradioimmunoassay(Ausria125, Abbott)によ...

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Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1974, Vol.20 (4/6), p.157-159
Hauptverfasser: 萩野陽一郎, 吉原なみ子, 大河内一雄, 高橋雅俊, 村上省三
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1968年末より東大病院で輸血される血液はすべて輸血前にAu抗原のスクリーニングをおこない, 陽性血液は輸血に用いないとする方針のもとに. 1968~1969年度はOuchterlony法で, 1970~1971年度はelectrosyneresisにより, また1972年度はIAHA法により, Au抗原のスクリーニングを供血者血液についておこなった. これらのスクリーニングをうけた血液の輸血ののちにもAu抗原と関連するB型肝炎と診断された肝炎もおこることは, すでに知られているが, 現在最も鋭敏なAu抗原検出法とされるradioimmunoassay(Ausria125, Abbott)によるAu抗原のスクリーニングをおこなった場合に, いかなる効果をうるかを予測するため, IAHAではAu抗原の検出されたい血液のみが輸血された患者における輸血後肝炎を追跡し, 同時に, 輸血された血液を回顧的にではあるがradioimmunoassayによって, 再検査し, IAHA法によるスクリーニングの限界と, RadioimmunoassayのみでAu抗原の検出される血液の輸血における意義と, 同法によるスクリーニングの限界について, 2, 3の知見を得た.
ISSN:0546-1448