輸血用プラスチックバッグの試用経験

欧米では, すでに繁用されている輸血用セットPlastic bagをCutterおよびFenwal社から提供をうけたのでその試用経験を報告した. Plastic bagは通常の全血輸血用のsingle bagのほかに, その用途により血球, 血漿, 血小板に分離しうるもの, あるいは血球を無菌的に洗滌できるdouble, tripple bagなどがある. 一般的利点としてあげられるものは, 1)空気混入, 空気栓塞の機会をなくしうる. 2)細菌感染の機会が少ない. 3)輸血速度をbagの圧縮により加減しうる. 4)運搬に便利で, かつ落しても破損しない. 5)洗滌赤血球または血漿の分離容易....

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本輸血学会雑誌 1966, Vol.13 (1), p.25-25
Hauptverfasser: 池尻泰二, 倉重正敏, 山口国行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:欧米では, すでに繁用されている輸血用セットPlastic bagをCutterおよびFenwal社から提供をうけたのでその試用経験を報告した. Plastic bagは通常の全血輸血用のsingle bagのほかに, その用途により血球, 血漿, 血小板に分離しうるもの, あるいは血球を無菌的に洗滌できるdouble, tripple bagなどがある. 一般的利点としてあげられるものは, 1)空気混入, 空気栓塞の機会をなくしうる. 2)細菌感染の機会が少ない. 3)輸血速度をbagの圧縮により加減しうる. 4)運搬に便利で, かつ落しても破損しない. 5)洗滌赤血球または血漿の分離容易. 6)血球, 血漿の生存期間延長, などである. 私どもは血清肝炎防除の面から血球輸注の活用に努め, 全血輸血に比し肝炎または肝障害を起し難いというDataを得ているが特に, 血球沈渣調整の便利さ, 血球保存期間の延長という点からplastic bagの活用についてのべた.
ISSN:0546-1448