日本人成人女子の体温調節反応における暑がりと寒がりの比較
「1. はじめに」人体を同一の温熱条件に暴露したときの温冷感や体温調節反応には多様性が認められ, 季節, 月経周期, 日内リズム, 人種, 性, 年齢, 体格, 体組成, 姿勢, 順化, 身体活動レベル, 着衣, 住環境, 入浴, 栄養, 投薬, 断眠, その他が関与する.近年,本学会では,温熱条件に加え, 酸素濃度1), 不均一環境2), 照明3)4), 色彩5)6), 色温度7)等の影響に関する研究が行われている.深部体温には早朝は低く, 午後に高くなる日内リズムがあることは古くから知られている例えば8)9). 成人女子ではこれに月経周期が加わり, 卵胞期(以下, 低体温期)から排卵を経て...
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Veröffentlicht in: | 日本生理人類学会誌 2006/02/25, Vol.11(1), pp.13-20 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「1. はじめに」人体を同一の温熱条件に暴露したときの温冷感や体温調節反応には多様性が認められ, 季節, 月経周期, 日内リズム, 人種, 性, 年齢, 体格, 体組成, 姿勢, 順化, 身体活動レベル, 着衣, 住環境, 入浴, 栄養, 投薬, 断眠, その他が関与する.近年,本学会では,温熱条件に加え, 酸素濃度1), 不均一環境2), 照明3)4), 色彩5)6), 色温度7)等の影響に関する研究が行われている.深部体温には早朝は低く, 午後に高くなる日内リズムがあることは古くから知られている例えば8)9). 成人女子ではこれに月経周期が加わり, 卵胞期(以下, 低体温期)から排卵を経て黄体期(以下,高体温期)に至る10). 体温変動が体温調節反応,温冷感, あるいは快適性等に影響するであろうことは容易に想像でき,実際に幾多もの研究報告がある. これらの研究成果の大要は, 朝方もしくは体温上昇期には高温を, また夕方もしくは体温下降期には低温を好み11), あるいは,体温上昇期には寒冷刺激に対し, また体温下降期には暑熱刺激に対し, 体温調節反応が鋭敏になる12)というものである. |
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ISSN: | 1342-3215 2432-0986 |
DOI: | 10.20718/jjpa.11.1_13 |